2019年05月23日更新

シルバーリングの作り方や必要な道具|ちょっと不気味な顔の指輪の制作過程

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リング

ちょっと(かなり)不気味なシルバーリングを作ったので制作過程や作り方などをご紹介します。なかなか売ってなさげな個性的な指輪に仕上がりました。

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シルバーリングの作り方①ワックスを削る

シルバーリング 作り方

使用した道具
リーマー
ブルーワックス
カニコンパス

まずはブルーワックスを削ってあたりを付けます。ここは時間をかけてなるべく正確に行います。ここで手を抜くと仕上がりのバランスが悪くなり、修正に時間がかかります。

ワックスは指輪制作に特化したチューブワックス(はじめから指を通す穴が空いている。)や塊のブロックワックスなど様々な種類があります。

指を通す穴はリーマーと呼ばれる穴あけ専用のヤスリを使用します。ワックスは後に銀にする時1.5倍前後収縮するので、サイズ的に1号程度大きめに穴を開けておくと良いです。

→自分のリングサイズを計る方法

指輪の穴を広げる

リングの経は銀化すると収縮して狭くなりますが、収縮具合はリングのデザインや幅などで変わってきます。収縮を見越してワックスの段階であまり経を広げ過ぎるとサイズがぶかぶかのリングになる危険があります。狭すぎる場合は内側を削って広げればサイズ調整可能ですが、ブカブカのリングの経を狭めるのは専門工具が必要になるので困難です。

なのでリングをワックスで作る際は、指にはめた時『ちょっとゆるいかな』くらいでキャストに出すのがおすすめです。

必要な道具 カニコンパス

カニコンパスは中心を出したりあたりを付ける時にあると便利です。ワックスの場合マジックで線を描いてもすぐに削れて見えなくなるので、カニコンパスやケガキで浅いキズをつけてあたりを付けます。

ざっくり削って形を整える

制作過程 ワックスを削る

当たりをつけたらざっくり彫っていきます。ブルーワックスは柔らかめなので成形が楽で愛用しています。ワックス成形にはワックス用の粗めのヤスリを使用するとザクザク削れて時間が短縮できます。

使用した道具

PFERD ワックスヤスリ

シルバーリング制作の道具

ワックス成形のコツ

  • 表面を削るとあたりが薄れるのでその都度書き直す。
  • ある程度形が出来たら細かめのヤスリで整形する。

リングの表面を滑らかにする

表面を彫る

成形が終わったら目の細かいヤスリで傷を取っていきます。このキズ取りはワックスの段階で完璧にしておくと鋳造後の仕上げが楽になります。

使用した道具

3M スポンジヤスリ

スポンジヤスリはおすすめ

住友3M製のスポンジヤスリはワックス表面の成形におすすめです。特にリングなどの湾曲した内側を整えるのに大活躍します。粗め、普通、細かめの三種類を揃えておくと便利です。ワックスだけでなくシルバー製品にも使えます。

シルバーリングの作り方 細部をスパチュラで成形する

リングの内径

口の中や歯の隙間などの細かい箇所は先端がカーブしたスパチュラで成形すると効率が良いです。

スパチュラ

使用した道具

カービングスパチュラ

ワックスフィニッシュ

ワックスフィニッシュはワックスの表面を薄く溶かしてくれるので細かいキズ取りに重宝します。液体を軽くティッシュに浸して使用します。(これは無くても大丈夫です。)

ワックスフィニッシュ

中抜きをする!

中抜き

中抜きをします。中抜きとは厚みのある部分のワックスを取り除くことで軽量化を図り、銀にする際の価格を抑えることが出来ます。貧乏くせーなーと思われる方もいるかもしれませんが、中抜きをすることで指に接する面積が少なくなり着脱がスムーズになります。

あまり中抜きし過ぎると鋳造出来なくなったり破損の原因につながるのでここは時間をかけて慎重に行いましょう。このリングの場合一番薄い箇所は1ミリ前後の厚みです。

ワックス成形完了!いよいよ鋳造(キャスト)に出します。

指輪の正面

ワックスの成形が完了しました。これを鋳造(キャスト)に出してシルバー(銀)にしてもらいます。鋳造してくれる会社はたくさんありますが、キャスト代金、送料、納期などに差があります。ここは自分にあったキャスト屋さんを選ぶことをおすすめします。

僕は関東住みなので井島貴金属シーフォースに依頼することが多いです。鋳造だけなら井島貴金属(納期や料金を電話で連絡してくれるので便利)、鋳造と同時に何か工具を注文するときはシーフォース、って感じで選んでます。

キャストから帰ってきたシルバーリングを成形する。

鋳造する

キャストに出すと一週間程度で銀になって帰ってきます。この瞬間が一番テンション上がりますね。

ますは湯道を取り除きます。(画像はすでに湯道を取った状態)

湯道とはワックスを鋳造する際に銀を流す管のことです。リングのデザインにもよりますが、この人面リングのように表面にぎっしりデザインされた指輪は内側に湯道がある場合が多いです。(キャスト屋さんがちゃんと考えてくれます。)ヤスリや糸鋸、リューターなどを使用して取り除きましょう。

指輪の横を彫り込む

湯道を取ったら表面をキレイに…する前に、指輪の場合はサイズの調整をします。ワックスの状態でジャストサイズだった指輪も、キャストに出すと1.5倍前後縮まってしまいます。

リングサイズの調整はリューターがあると便利ですが、鉄鋼ヤスリなどでも可能です。リングのサイズ調整は内側を均等にまんべんなく削ることを意識しましょう。

顔の表情

リングのサイズ調整が終わったら軽く燻し(いぶし)を入れます。燻しを入れておくとキズの場所がわかりやすくなり、作品の完成像がイメージしやすくなります。グッと立体感も出ましたね。(ますます不気味^^;)

銀をいぶす

燻し剤(硫化剤)はたくさん種類があるので好みのモノを見つけましょう。僕は銀黒が手軽なので愛用しています。

スカルを仕上げる

バンダナ部分にファイアー柄を施すためUVエポキシ樹脂でカラーリングしました。UVエポキシは紫外線で硬化するカラーリング材で色付けに便利です。(UVライト、もしくは太陽光で硬化する)

カラメルUVで色づけ

↑シーフォース社のオリジナルUVエポキシ『カラメル』色んなカラーがあり、色も混ぜられるのでおすすめです。

エポキシでカラーリング

これで完成!…としばらく使っていたのですが、ちょっとカスタマイズしたくなったので、バンダナ部分をミルタガネで荒らしてみました。

人面リング 完成

ますます不気味!

人面リングを作ってみたい方はぜひ参考にしてくださいね!あまり需要はなさそうですが。

●今回ご紹介した工具や素材はシーフォースが運営する【クラフトショップNAVI】
で購入出来ます。