クロムハーツ、A&Gとともに世界三大シルバーアクセサリーブランドと呼ばれるレナード・カムホート(現ロンワンズ)。ブランド名はデザイナーであるLeonard Kamhoutの名を冠している。
シルバーアクセサリーの帝王と謳われるクロムハーツの創設メンバーでもあり、クロムハーツのデザインのほとんどをレナードが手がけたとも言われている。彫金を生業にする多くの職人が憧れる存在です。
天才彫金師・レナードカムホートとクロムハーツの関係
マイコレクション!レナードカムホート大好き!(^-^; pic.twitter.com/LahIYouF8T
— アッキー (@okagesamadesumi) 2014, 1月 19
1980年代後半、シルバーアクセサリーブームの先駆けであるBill Wall Leather(ビルウォールレザー)やGaboratory(ガボラトリー)らが続々と業界を席巻する中、一つのブランドが生まれた。
そのブランドこそ後に”シルバーアクセサリーの帝王”と呼ばれることになるクロムハーツである。
クロムハーツはバイカーだった革職人リチャード・スターク、同じく革職人だったジョン・バウマンがバイク乗りのためのレザーアイテムを制作しようと立ちあげたブランド。
そのレザーアイテムにシルバーのボタンやファスナーを取り入れるため引き入れたのが彫金師・レナード・カムホートであった。
LEONARD KAMHOUT#LONEONES #ロンワンズ #レナードカムホート #LEONARDKAMHOUT pic.twitter.com/guxZVP3eMq
— FREAKS MARKET (@freaks_market) 2017年1月7日
バイク乗りのニーズに応えるレザーアイテムの機能とデザイン、そしてレナードが作り出す優美なシルバーパーツの数々は、全米のバイカー達に瞬く間に広まり、ハリウッドセレブが愛用するまでのブランドに成長する。
勢いのままラインナップの幅を広げ、リング、ネックレス、ブレスレットなどシルバーアクセサリーの制作に力を注ぐ。
レナード・カムホートはシルバーアクセ界の帝王クロムハーツの彫金師として、その名を轟かせる事になる。
レナードカムホートの魅力とは?
1995年、レナード・カムホートはクロムハーツから離れ、自身のブランド『LEONARD KAMHOUT.INC.』を立ち上げる。
鋳造(キャスト)による大量生産を行わず、フラットな銀の板から様々なアイテムを作り出すレナードの作品は”身に付ける芸術品”と謳われるほどのクオリティ。
その美しき作品群の全ては、銀を知り尽くしたレナードの技術と感性から生み出され、シルバーの輝きとイブシ(銀を黒く硫化させる技法)のコントラスト、細部に至る彫り、身につけた時の滑らかさなど魅力は言い尽くせないほどだ。
またユリやクロスなどのモチーフを独自の視点でとらえ、柔らかさと重厚さを備えるアイテムの数々は世界中のシルバースミス(銀職人)に多大な影響を与えた。
現行のロンワンズになってもコアなファンは『ロンワンズとカムホートは別物』と一線を画し、特に初期のレナードの作品は入手困難でその価値は計り知れない。
YOSHIKIがレナード着けてる…#YOSHIKI #レナードカムホート #X #teamYOSHIKI pic.twitter.com/qNMPFDrfro
— 書家 市川 翠峰 (@Blue_gx01) 2017年9月14日
レナード・カムホートの歴史
1988年 リチャード・スターク、ジョン・バウマンとともに『クロムハーツ』を設立する。
1995年 レナード・カムホートが脱退し、デボン・ウィラーらと新ブランドの『LEONARD KAMHOUT.INC.』を設立
2000年 『LEONARD KAMHOUT.INC.』が『L-one』を経て『LONE ONES/ロンワンズ』にブランド名を変更。販売されているアイテムは全て少人数によるハンドメイドによって制作されている。
木村拓哉さんをはじめ多くの有名人が愛用するレナード・カムホート
レナードの卓越した彫金技術は他の追随を許さず、世界最高峰のシルバーアクセサリーブランドとしての地位を揺るぎないものとし、日本でも多くのファンをもつ。
SMAPの木村拓哉さん、XジャパンのYOSIKIさん、宇多田ヒカルさん、KinKi Kidsの堂本光一さん、浜崎あゆみさんなどタレントの愛用者も多い。
世界的に有名なブランドだが、日本でのブレイクのきっかけは、1999年頃に放送されたサントリーウィスキーのCM。タレントの木村拓哉さんが身につけていたことが大きな話題を呼んだ。
レナード・カムホートの価格
大量生産を行わない生産スタイルと近年の銀相場の高騰により、レナード・カムホートのアイテムはかなりお高めです。
現行はブランド名が『ロンワンズ』なので、初期カムホートの刻印のある製品はかなりレア。中古オークションでもペンダントで数万~数十万円の値がつきます。
購入者の要望によりショップやアイテムによっては『ロンワンズ』『レナードカムホート』どちらかの刻印を選べる場合があります。ただカムホートの刻印だからと言って『初期』の作品というわけではないようです。
↑カムホートの代名詞『クレーンベル』のペンダントトップ。価格は2015年1月現在で72,800円でした。美しい音色を奏でるクレーンベル、世界に全く同じ音色は二つと存在しないと言われるほどです。
↑こちらはロンワンズでも人気のヘロンブレスレット。ヘロンとは鷺(サギ)のことです。18金のゴージャスすぎる逸品!インパクト大ですね~汗。ちなみに価格は1,000,000円以上でーすΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
偉大な彫金師・レナードカムホート。銀とともに歩んだ彼の人生そのものがブランドの魅力であり、今なお愛され続ける理由である。