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簡単で安い!真鍮リングの作り方や必要な材料

磨く

リング

真鍮リングの作り方をご紹介します。金のような輝きを持ち、低価格で丈夫な真鍮アクセサリーは最近人気で、自作する人やハンドメイドアクセサリーショップに出品する方も多いですね。

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真鍮リングの材料

【必須材料】

  • 真鍮板(厚さ0.8~1.0mm程度)
  • 糸鋸(いとのこ)
  • リングゲージ
  • カッター(プラスチックカッターがおすすめ)
  • 金属ヤスリ(成形用に粗めのモノ)
  • 紙ヤスリorスポンジヤスリ(仕上げ用)
  • 芯棒(指輪成形用)
  • バーナー(なまし用)
  • プラスチックハンマー

【あればなお可】

  • ボンプロ(酸化膜防止液)
  • ディクセル(酸化皮膜除去液)
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真鍮リングの作り方① 材料をカット

真鍮板

【真鍮(黄銅)について】

黄銅(おうどう、英語: brass)は、銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)とも呼ばれる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/黄銅

安価で加工がしやすいのが人気の真鍮。指輪の作り方を解説します。

まずは真鍮板をカットします。今回は幅5mm、厚さ0.8mmのリングを作ります。初めての方は加工しやすいようなるべく幅狭で薄めのものからスタートすると良いかも。

真鍮板はいつもこちらのサイトから購入しています。真鍮板【秘密基地】

真鍮板をカットするコツ

真鍮は硬いので、切断はなかなか手こずります。自分の場合はまずカットする部分にマジックで線を引き、その上をカッターでなぞるように何度も何度も切り込みを入れて、を作ります。

普通のカッターだと切り屑が邪魔して上手く切れず、また刃が折れたりして危険なので、プラスチックカッターがおすすめです。

プラスチックカッター

プラスチックカッターは刃先が山型の形状をしているので、切りくずを押し出しながら削れて便利です。

先端

カッターである程度溝をつけたら、糸鋸(いとのこ)で一気にカットしていきます。溝が糸鋸刃のブレを抑えてくれるので、曲がらずにまっすぐカット出来ますよ。

真鍮板をカットしたら、次は作る指輪のサイズを決めて、板の端をカットします。

このリングは小指につけるピンキーリングなので、僕の場合サイズは7号になります。7号リングの内周は47.1mmですが、後で微調整するため5mm程度長めにカットします。カットは糸鋸で行います。

自分のサイズを知るにはリングゲージがあると便利です。

リングゲージ

無い方はリングサイズの計り方を参考にしてください。

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ちょっとアレンジ。真鍮リングに銀(シルバー)を挟む

材料

さて、気まぐれな僕は今回、真鍮の他に銀をアクセントに使用することにしました。※真鍮のみで作る場合、この工程は飛ばして下さい。

同じ厚さの銀板を1.5cmにカットし、幅をあわせます。

真鍮板を中央からカットし、長さを調整します。※この段階ではきっちり長さを決めず、ある程度(5mmほど)遊びを持たせておきます。

真鍮と銀

真鍮リングの作り方②真鍮と銀をろう付けする

※真鍮のみで作る場合この工程はすっ飛ばして下さい。

ろう付け

真鍮と銀板をろう付け(溶接)します。綺麗にろう付けするコツは

  • 素材に付いた油分を洗剤などで取り除く。
  • フラックスを使用し酸化皮膜ができるのを防ぐ。ボンプロとの併用がおすすめ。

の二点です。

今回は早ろう(作業温度620度、銀含有量50%)を使用しました。真鍮は温度が上がりにくいので、まず先に真鍮部分をバーナーで十分温める必要があります。

ロウが上手く流れたらりゅう酸やディクセルに漬け、酸化皮膜を除去しましょう。

ヤスリがけ

↑表面を軽くヤスリがけします。銀と真鍮が馴染んでいるのが分かりますね。

後はリング状に整形していきます。

真鍮リングの作り方③:指輪状に成形

サイドの加工

さて、気まぐれな僕は今回、両サイドをフック状に加工して噛みあわせる事にしました(何度もすいません^^;)。

両サイドをフック状に加工したら滑らかになるようヤスリがけします。

真鍮のみで作る方は、この段階でガスバーナーで炙り、じゅうぶん『なまして』ください。真鍮が熱々になったら即座に水(あれば酸化膜除去の効果があるディクセルという薬品)に漬けます。

僕が使用しているバーナーはプリンスというメーカーさん一択です。プリンスのガスバーナー【楽天市場】

これでなましは完了です。なました後の金属は軟化しているので成形がしやすくなります。

真鍮リングの成形方法

次はいよいよ成形。まっすぐな真鍮板を指輪状に丸めていきます。

使う道具はリングゲージ、プラスチックハンマー、芯棒、あとマジックペンです。

まずは作りたいサイズのリングゲージを芯棒に通し、マジックで印をつけます。

リングサイズを決める

サイズの線を引く

この時、作りたいサイズより少し細めに作ります。はじめからジャストサイズで作るよりも、まずは細めに作ってから後でサイズを大きくするほうが、調整しやすいからです。

ちなみに僕が使ってる芯棒は鉄製で長さ40cmのものです。木製の物もありますが、軽くて安定しないので金属製がオススメです。

真鍮リング成形用の芯棒

芯棒【シーフォース】

リングゲージが無い方は、ストローが入った細い紙などを指に巻いてカットし、芯棒に巻きつけて線を引きます。多少サイズがあやふやでも、あとで径を広げて調整するので大丈夫です。

ハンマーで叩いてリングを丸める

芯棒に線を引いたら、その線に真鍮板をあて、プラスチックハンマーで叩いて板を丸めていきます。

真鍮板を芯棒にまきつけるようにし、少しずつ板を叩いていきます。コツとしてはまず板の中心から叩き始め、徐々に外側に向かって叩いていきます。

真鍮指輪を丸める

ここで注意!金属は圧力を加えると硬化する性質があるので、叩いている内にどんどん固くなって成形しづらくなります。

この場合はバーナーで再加熱し、すかさず水に着けて再度軟化させましょう。

真鍮指輪の作り方

上手く成形出来ましたε-(´∀`*)ホッ。細めに作ってあるので、ここで最終的なサイズ調整をします。芯棒に挿してグリグリと回し、少しずつ径を広げて行きます。

ジャストサイズになったら、ヤスリで綺麗に磨いていきましょう。ヤスリがけのコツは目の粗いものから細かいものへと段階を踏んで磨くことです。

リューター(電動工具)があれば時短できますが、今回僕は使いませんでした。

磨く

指通りを良くするためリングの内側の角をヤスリで少し削り、角を丸くします。さらに外側の角も丸くすると見た目が柔らかい雰囲気になります。

リング

完成!真鍮の金色とシルバーの銀色のコントラストが綺麗ですね。材料費は500円もかかってません(真鍮は安い♪ありがたや!)ハンドメイドアクセサリーに興味がある方はぜひ挑戦してみてくださいね。

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真鍮板【秘密基地】

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